紹介
かつて法の番人として罪を裁いた元刑事の野上冴子が、闇オークションで高額落札され、ある男の所有物となってしまう。しかし、彼女を買い取ったその男は、冴子自身が五年前の事件で自ら逮捕した因縁の相手だった。立場が逆転し、逃げ場のない籠の鳥となった冴子が、かつての被疑者から執拗な支配と屈辱を受ける、狂気と愛憎が交錯する衝撃のサスペンス・ノベル。
読んでみた感想
読み終えた今、正直めちゃくちゃ心がかき乱されてます。かつて正義を貫いていた冴子が、昔自分が逮捕した男に完全に支配されていく様子は、読んでいて胸が苦しくなるほど強烈でした。最初は立場が完全に逆転してしまったことに驚いたけれど、読み進めるうちに二人の間に流れる歪んだ空気感にどんどん飲み込まれていきました。
特に印象に残ったのは、男の冴子に対する異常なまでの執着です。かつて敵同士だった二人が、今は飼い主とペットという関係で対峙しているのが本当に切ないというか、異常すぎて逆に目が離せなくなっちゃいました。冴子が必死に抗おうとしても、結局は男の手のひらの上で転がされているような閉塞感がすごくリアルで、読んでいて息が詰まりそうでした。
物語全体を通して漂う、どこか不穏で暗い雰囲気がすごく好みでした。男が仕掛ける心理戦というか、冴子のプライドをじわじわと削っていくような描写には、読んでいてこっちまでドキドキさせられました。何が正しくて何が間違っているのか、読んでいる間は何も考えられなくなるほど世界観に没頭してしまった気がします。
最後の方はもう、どうなってしまうんだろうっていうハラハラ感で一気読みでした。決して明るい話ではないけれど、人間の本能や執着の深さがこれでもかってくらい描かれていて、読み終わった後の余韻が凄まじいです。かなり刺激的な内容でしたが、読後のインパクトは最高に強かったです。もしこの二人の歪んだ関係性が気になっている人がいたら、ぜひ一度この狂った世界を覗いてみてほしいです。
作品情報
| ジャンル | ノベル、中出し、男性向け、成人向け、狂気 |
| サークル | YAMATO |



























































































