紹介
病に伏せ、動くことさえままならない夫の目の前で、若き妻が禁断の情事に溺れていく背徳の物語。閉ざされた寝室という日常の空間が、次第に刺激と罪悪感に満ちた非日常へと侵食されていきます。抗えない衝動と夫婦の在り方を問う、退廃的な空気感が漂うシリアスな大人のドラマです。
読んでみた感想
読み終えた今、正直に言って心がざわつくような、すごく不思議な余韻の中にいます。物語の舞台が病床という、本来なら静かなはずの場所なのが、逆にすごく不気味で緊迫感がありました。動けない夫の視点から描かれる光景は、どこか夢を見ているような、それでいて逃げ場のない現実感があって、読んでいて胸が苦しくなるほどでした。
妻の姿を見ていると、どうしようもないほど危ういバランスで成り立っている彼女の心理に引き込まれます。夫への罪悪感があるのか、それともすべてを壊したいという欲望が勝っているのか、その揺れ動きがすごくリアルでした。彼女の行動一つひとつが、物語の静かな空気をじわじわと壊していくようで、目が離せなかったです。
特に心に残ったのは、言葉が交わされないシーンの描写です。静まり返った室内で、音もなく進んでいく裏切りは、どんな言葉よりも重たく感じました。何気ない日常の風景の中に、どうしようもない背徳感が混ざり合っていて、読んでいる側のこちらまで罪の意識を感じさせられるような、そんな独特の雰囲気がありました。
全体を通して、ハッピーエンドとは程遠い、でも誰しもが心のどこかに抱えているような衝動を突きつけられた気分です。読み終わった後に、ふと「もし自分だったら」と想像して怖くなるような、そんな深い爪痕を残す作品でした。ドロドロとした人間模様が好きな人なら、きっとこの重たい空気にのめり込んでしまうはずです。
作品情報
| ジャンル | ノベル、痴女、人妻・主婦、寝取り・寝取られ・NTR、ビッチ、退廃・背徳・インモラル、日常・生活、浮気、シリアス、専売、男性向け、成人向け、歳の差 |
| サークル | 一発書房 |





























































































